嘘つきな彼 ~八年付き合った彼から『距離を置きたい』と言われました。これってフラれた?それとも冷却期間でしょうか?
4 さよなら、修
*****
その夜。私は夢を見た。
修と私は大学生で、付き合う前の夢。
修は何度断ってもしつこく告白してきた。
「好きなんだ。付き合って欲しい」
「ごめんなさい。友達としか思えない」
「一緒にいると楽しくない?」
「うーん、それは楽しいけど…」
「じゃ、付き合ってみる?」
「彼氏って感じではないんだよね」
「俺、結婚すると思うんだよ」
「は?何言ってるの?」
「いつか、結婚しよう」
「は?付き合ってもないんだけど?」
「おれ、結婚する気だから」
「本気で言ってるの?」
「これが最後の告白。これでだめならもう連絡もしないし、話しかけない」
「え?」
「俺、綾音ちゃんだ好きなんだ。絶対に、絶対に大事にするから俺と付き合ってください」
「‥‥‥うん」
「え?」
「うん。いいよ」
修に押し負けて付き合うようになった8年前。
私達が大学3年生。20歳の夏の夢だった。
PIPIPIPIPIPIPI
スマホのアラームを止めた。
私は大学時代の。付き合う前の、あの時の修の言葉を信じていたの?
真剣な、必死だった修。
真摯な修に心惹かれ、付き合うと決めたのだった。
今の彼を信じられるのは、あの頃の修がいたからだろう。
8年間。
一緒に過ごしていて、追加され、積み重なって行った信頼はあったはずだった。
でも・・・。
今の修を信じることは…‥できないと言いたくない。
言いたくないと思っている時点で、もう信じられないのだろう。
あああああ。
これが「執着」なのだろうか?
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その夜。私は夢を見た。
修と私は大学生で、付き合う前の夢。
修は何度断ってもしつこく告白してきた。
「好きなんだ。付き合って欲しい」
「ごめんなさい。友達としか思えない」
「一緒にいると楽しくない?」
「うーん、それは楽しいけど…」
「じゃ、付き合ってみる?」
「彼氏って感じではないんだよね」
「俺、結婚すると思うんだよ」
「は?何言ってるの?」
「いつか、結婚しよう」
「は?付き合ってもないんだけど?」
「おれ、結婚する気だから」
「本気で言ってるの?」
「これが最後の告白。これでだめならもう連絡もしないし、話しかけない」
「え?」
「俺、綾音ちゃんだ好きなんだ。絶対に、絶対に大事にするから俺と付き合ってください」
「‥‥‥うん」
「え?」
「うん。いいよ」
修に押し負けて付き合うようになった8年前。
私達が大学3年生。20歳の夏の夢だった。
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スマホのアラームを止めた。
私は大学時代の。付き合う前の、あの時の修の言葉を信じていたの?
真剣な、必死だった修。
真摯な修に心惹かれ、付き合うと決めたのだった。
今の彼を信じられるのは、あの頃の修がいたからだろう。
8年間。
一緒に過ごしていて、追加され、積み重なって行った信頼はあったはずだった。
でも・・・。
今の修を信じることは…‥できないと言いたくない。
言いたくないと思っている時点で、もう信じられないのだろう。
あああああ。
これが「執着」なのだろうか?
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