どうか、決してほかの誰もこの可愛さに気づきませんように…
見たい! ポニテのユカリをひじょーに見たい!
だけど、見せたくない!
あー、どうすれば……
「やだ、そんな悩まなくていいよ。ちょっと聞いただけだもん。どんな答えをもらっても、どうせ私は自分がしたい髪型にすると思う」
ユカリは昔からそうだった。誰から意見されようともブレない。
「そうだよな。高校でも我が道を突き進んでてくれよ」
ユカリはユカリでいてくれ。
「ふふん、もちろん。トモキはどんな高校生になるんだろうね? あー、ちょっと心配かも。トモキ、高校に行ったらますますモテそうだもん。彼女とかできたら、幼なじみなんてどうでもよくなりそう」
「はああ? ならんわ!」
てか、俺の彼女になれるのはユカリだけ!
いつか勇気が出せた暁には、速攻で俺の彼女にユカリを指名しに行く!