どうか、決してほかの誰もこの可愛さに気づきませんように…
許せん! 俺の……おおっと、思わず『俺の』と所有格を付けてしまったが、これはマズいな。
こういうのはユカリに嫌われそうだ。気をつけねば。
ええっと……
そうだ、俺の大事な幼なじみ! これなら『俺の』でも問題ないだろう。
俺の大事な幼なじみを、そんな汚れた目で見るな!
俺なら! ……あー、いや、俺は……その……
ま、まあ、俺だってちょっと(?)はそういう目で見てしまうんだけど……
だ、だけど、俺はいいんだよ。
何でって、俺はいかがわしいっていっても、下心オンリーじゃなくて、あくまで純粋な気持ちがベースにあるんだから。
他のやつらとは決定的にそこが違うんだ!
それに、俺は誓ってユカリだけをいかがわしい目で見ている。
その他大勢の女子とひとまとめにしているやつらとは、訳が違う。
ユカリとその他大勢の区別もできないような輩が、ユカリにいかがわしい視線を投げつけるな!