オレンジ服のヒーローの一途な愛
ゆったりとしたオルゴールのヒーリングミュージックが店内に流れる。
施術が終わった客が帰り、カウンターで事務作業をしていたら、真希さんがひょこっと覗き込んだ。
「あおいちゃん、今日元気なくない?」
「えっそんなことないですよ」
顔を顰める真希さんに、慌てて笑顔を返した。
「予約が詰まってて疲れたのかしら」
「そうかもしれないです」
壁掛け時計を見れば、もうすぐ17時になる。
今日は忙しかったから、時間の感覚があまりない。
「私、夕食にお弁当買ってこようと思うんだけど、あおいちゃんの分も買ってこようか?」
「商店街の角にあるお弁当屋さんですか?」
「そう。なんだか無性にのり弁が食べたくてね」
真希さんは少し恥ずかしそうに肩をすくめる。
真希さんも私も、次の予約は18時からだ。
それが終われば今日は退勤だけど、二時間の全身アロマでの予約だから、帰りは20時半を過ぎるだろう。
昼は食欲がなくてほとんど食べなかったけど、さすがに少しお腹が空いてきたし、お客さんの前でお腹が鳴ったら恥ずかしい。
「じゃあお願いしてもいいですか?真希さんと同じもの」
「わかったわ。電話番よろしくね」
真希さんは制服を私服に着替え、足早に店を出ていく。
施術が終わった客が帰り、カウンターで事務作業をしていたら、真希さんがひょこっと覗き込んだ。
「あおいちゃん、今日元気なくない?」
「えっそんなことないですよ」
顔を顰める真希さんに、慌てて笑顔を返した。
「予約が詰まってて疲れたのかしら」
「そうかもしれないです」
壁掛け時計を見れば、もうすぐ17時になる。
今日は忙しかったから、時間の感覚があまりない。
「私、夕食にお弁当買ってこようと思うんだけど、あおいちゃんの分も買ってこようか?」
「商店街の角にあるお弁当屋さんですか?」
「そう。なんだか無性にのり弁が食べたくてね」
真希さんは少し恥ずかしそうに肩をすくめる。
真希さんも私も、次の予約は18時からだ。
それが終われば今日は退勤だけど、二時間の全身アロマでの予約だから、帰りは20時半を過ぎるだろう。
昼は食欲がなくてほとんど食べなかったけど、さすがに少しお腹が空いてきたし、お客さんの前でお腹が鳴ったら恥ずかしい。
「じゃあお願いしてもいいですか?真希さんと同じもの」
「わかったわ。電話番よろしくね」
真希さんは制服を私服に着替え、足早に店を出ていく。