きっかけ【短編】
第四章 結末
「それでうまくいったんだ。よかった」
月曜日、朝子に一通り話をした。
過去に彼から振られたことも含めて。
「実は巧から相談されていたんだよね。
しょっちゅうあんたのことを聞いてくるなら、
それならはっきり告白しろって言ってやったの」
「そうなの? いつから」
「中学校に入ったときかな。
あんたが同じクラスの子に
告白されていたでしょう?
ちょうどそれくらいから。
誰かにとられるかもって
危機感が出てきたんじゃない?」
確かにそういうことあった気がする。
つきあう気がしなくて断ったけど。
「でも、それから三年も経っているのに」
「なかなか勇気が出なかったんじゃない?
あれで意外と小心者だから」
「朝子」
あたしと朝子以外の声が聞こえる。
月曜日、朝子に一通り話をした。
過去に彼から振られたことも含めて。
「実は巧から相談されていたんだよね。
しょっちゅうあんたのことを聞いてくるなら、
それならはっきり告白しろって言ってやったの」
「そうなの? いつから」
「中学校に入ったときかな。
あんたが同じクラスの子に
告白されていたでしょう?
ちょうどそれくらいから。
誰かにとられるかもって
危機感が出てきたんじゃない?」
確かにそういうことあった気がする。
つきあう気がしなくて断ったけど。
「でも、それから三年も経っているのに」
「なかなか勇気が出なかったんじゃない?
あれで意外と小心者だから」
「朝子」
あたしと朝子以外の声が聞こえる。