恋神様に願いを込めて
12/15〜 好きって言えたらいいのに~結芽花~
「でも恋神様が叶えてくれるのは、選ばれた者だけなんだって」
*
「結芽花ちゃーん。おっはよう!」
端っこの席でスマホをいじっていると、後ろから五十嵐大和がいつも通り抱きついてきた。
「ちょ…っと、離れなさいよ!」
顔を赤くしないように気をつけながら、いつも通り五十嵐を突き飛ばす。
「くぅ、今日も強烈。照れちゃうなぁ」
「きも!近寄んないで!」
五十嵐はどんなに暴言を浴びせてもニコニコと笑いながら返してくる。
五十嵐はちょっと顔がいいからってだけで女子からモテているチャラ男だ。
ピアスも髪色も派手なのに、サッカー部の現エースでそれなりにうまく、そこがギャップだとか言ってきゃあきゃあ騒がれている。
そんな五十嵐とは夏休み明けの席替えで隣になったことがきっかけでよく話しかけられるようになり、毎日ちょっかいを出してくるようになった。
「結芽花ちゃんのゆるふわツイン、今日も可愛いね。食べちゃいたい」
「きもい、話しかけないで」
チャラ男なんだから騙されちゃダメと最初は思っていたのに、だんだん毎日絡んでくるこいつが気になってきて今じゃ不毛な恋をしている。
五十嵐にとって女の子はみんな一緒だとわかっているし、想うだけ無駄だというのに。
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「結芽花ちゃーん。おっはよう!」
端っこの席でスマホをいじっていると、後ろから五十嵐大和がいつも通り抱きついてきた。
「ちょ…っと、離れなさいよ!」
顔を赤くしないように気をつけながら、いつも通り五十嵐を突き飛ばす。
「くぅ、今日も強烈。照れちゃうなぁ」
「きも!近寄んないで!」
五十嵐はどんなに暴言を浴びせてもニコニコと笑いながら返してくる。
五十嵐はちょっと顔がいいからってだけで女子からモテているチャラ男だ。
ピアスも髪色も派手なのに、サッカー部の現エースでそれなりにうまく、そこがギャップだとか言ってきゃあきゃあ騒がれている。
そんな五十嵐とは夏休み明けの席替えで隣になったことがきっかけでよく話しかけられるようになり、毎日ちょっかいを出してくるようになった。
「結芽花ちゃんのゆるふわツイン、今日も可愛いね。食べちゃいたい」
「きもい、話しかけないで」
チャラ男なんだから騙されちゃダメと最初は思っていたのに、だんだん毎日絡んでくるこいつが気になってきて今じゃ不毛な恋をしている。
五十嵐にとって女の子はみんな一緒だとわかっているし、想うだけ無駄だというのに。