恋神様に願いを込めて
*
次の日も、朝から話しかけてきた五十嵐を無視して一日中避け続けた。
もし五十嵐と話してしまったら、また余計なことを言って傷つけてしまいそうで怖いから。
五十嵐を傷つけてしまうなら、嫌われた方がマシだった。
「あ、ねえ、そこのツインテール」
今日の放課後も真っ直ぐ家に帰ろうと廊下を歩いていると、急にストレート黒髪ロングの女の子がひょっこりと前に現れた。
「グラウンドってどこかしら?サッカー部の練習見に行きたいんだけど」
「…グラウンド?靴箱の左を真っ直ぐ行けば…」
「わからないから、連れて行ってちょうだい」
ロングの女の子はレンと名乗った。
レンをグラウンドに連れて行くと、既にサッカー部ファンの女子達が数人集まって試合を観戦していた。
「ここがグラウンドだよ。誰かに用事でもあるの?」
「いいえ、ただサッカー部というものが気になって。…どうしてこんなに女子が多いの?」
「みんなサッカー部に好きな人とか推しみたいなのがいるからだと思う。まあそれもほぼ五十嵐ファンだと思うけど…。あ、あそこにいるのが五十嵐」
五十嵐がシュートを決めると、群がっていた女子達の歓声が一際大きくなった。
次の日も、朝から話しかけてきた五十嵐を無視して一日中避け続けた。
もし五十嵐と話してしまったら、また余計なことを言って傷つけてしまいそうで怖いから。
五十嵐を傷つけてしまうなら、嫌われた方がマシだった。
「あ、ねえ、そこのツインテール」
今日の放課後も真っ直ぐ家に帰ろうと廊下を歩いていると、急にストレート黒髪ロングの女の子がひょっこりと前に現れた。
「グラウンドってどこかしら?サッカー部の練習見に行きたいんだけど」
「…グラウンド?靴箱の左を真っ直ぐ行けば…」
「わからないから、連れて行ってちょうだい」
ロングの女の子はレンと名乗った。
レンをグラウンドに連れて行くと、既にサッカー部ファンの女子達が数人集まって試合を観戦していた。
「ここがグラウンドだよ。誰かに用事でもあるの?」
「いいえ、ただサッカー部というものが気になって。…どうしてこんなに女子が多いの?」
「みんなサッカー部に好きな人とか推しみたいなのがいるからだと思う。まあそれもほぼ五十嵐ファンだと思うけど…。あ、あそこにいるのが五十嵐」
五十嵐がシュートを決めると、群がっていた女子達の歓声が一際大きくなった。