恋神様に願いを込めて
「…ふっ、あはは!真っ赤」


「う、うるさい!」



五十嵐がもう一度顔を近づけてきて、今度は何も言わずに目を閉じた。



素直になることは簡単じゃない。


今まで難しかったことが、すぐにできるようになるわけでもない。



それでも、深呼吸をして自分の気持ちを素直に伝えられるようになろう。


大切な人をもう傷つけたくないから。
< 66 / 95 >

この作品をシェア

pagetop