アマノカワ
――ドーーーンッ!!
ものすごい騒音に俺は思わず目をパチリと開けた。
腕の中には美しい剣が抱き抱えられていて、口の中には唾が多く溜まっている。
その唾を飲み込むと同時にまた、心のざわつきが嫌という程に口の中に戻ってきた。
ただ俺は外から聞こえる音にそれを全て持っていかれたようで、目標がなくなって燃え尽きてしまったようなあの虚無感に包まれた。
多くの人が走る音、飛び交う怒号、弾の飛ぶ音、金属の語り合う声。
まだ、確信はなかった。
したく無かったという方が近いのかもしれない。
でも通り過ぎる人の叫び声に、俺は窓ガラスを割って外に飛び出していた。
「奇襲だぁぁぁぁ!!」