アマノカワ

 家に帰ってからは、ご飯を食べて、昼寝して、またご飯を食べて。

 気がついたら俺は、布団の上で寝転がっていた。

 ただ昼寝をしてしまったせいだろう、上手く寝付くことができなかった。

 何もすることがなくて、綺麗な半月を見てみたり、沢山の星を眺めたり、夜遅くまで働く人を覗いてみたり。

色々なことをしてみたけど、結局暇になってしまって、何となく壁に立ておかれている剣に手を触れてみた。

所々錆っぽいところはあるものの、いつ見てもやはり見惚れてしまうほどの美しさだ。

 いくつかの間眺めていると、ふと剣の柄の部分に何か文字が彫ってあることに気がついた。

でもなんて書いてあるのかは上手く読み取れなくて、今夜はその文字を読み取ることにこれからの暇を使おうと思った。
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