Once in a Blue Moon ~ 冷酷暴君の不可解なる寵愛 ~

それにしてもクロードさん、どうして突然、あんな……

やっぱりあれ、かな。原因は。

――……好き、です。クロードさんが、好き。

私の告白。
私が好きって、言ったから。

もしかしたら、ずっと待っててくれたのかもしれない。
私の気持ちがちゃんと固まるまでは、って。

じゃあ高橋さんは? やっぱりただの友人?
本人もそう言ってるんだし、それでいいのかな?

うーん……正直言えば、モヤモヤは残る。
とはいえ一番大事なのは、この後の私たちの関係がどうなるか、よね。

昨夜の出来事がマボロシじゃないなら、私の予想では、このままいけばきっと次か、次の次くらいには、ついに、ついに最後まで……ぅぁあああっ!

声にならない声で叫んで、ごろごろ布団の中で行ったり来たり。
興奮が止まらない。

頭の中には、すっかり浮かれポンチなお花が咲き乱れていた。

だから私はすっかり忘れてたんだ。
彼が言い残した、「話さなきゃいけないことがある」という言葉を。

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