人生のどん底から、絶頂へ。
四月七日。中学校入学式。
私は滑り止めの学校には行かず、普通のみんなと同じ中学校に入学した。
私は、綾香みたいに毎日遊んでたやつなんかとは違うはずなのに。
中学に入って初めてのテストでは、高得点を取り学年三位だった。
本当は一位が良かったけど、落ち込む順位ではない。
両親も、「まあ、いいんじゃない?」
と、私の順位を受け入れてくれた。
そのままずっと、上位に入ることができると勝手に思っていた。
一年生のテストは、なんとか一〇位以内をキープすることができていた。
でも、ある日突然、勉強する意味がわからなくなった。勉強しなくたって、点数取れそうだし。私も、綾香みたいに好きなことをしたい。
勉強しないとだめなことは誰よりも分かっているはず。頭ではわかっていても、勉強できなかった。
今まで、こんなことはなかった。
なのに、机に向かうことができなかった。
人生で初めて、ノー勉で挑んだテスト。
《二年生一学期中間テスト》
鈴木結菜 【89位】
国語 40点
数学 24点
英語 63点
理科 51点
社会 62点
私は先生から一枚の紙を受け取った。
今まで、見たことない成績。
こんな順位見たことがなかった。
椅子に座ってこの紙を見つめていると、涙が溢れそうになった。
この紙が返された時、「悔しい」より先に、「怖い」と思った。
怖い。
両親に怒られる。叩かれる。殴られる。
ーーー見捨てられる。
「結菜!! 見てよー!7位だったの!
うちにしてはすごくない!? 」
綾香の声。
イライラする。
綾香はテスト前に勉強するような人じゃない。
今回のテスト前日だって、家族で遊園地に行ったと言っていた。
なんで。なんで綾香なんかが。
もう、綾香の声を聞きたくない。
今回、勉強しなかったのは私。順位が落ちたのは自業自得。でも、よりによって綾香に負けるなんて、思ってもいなかった。
ノー勉でも、私なら一桁に入れるとか、夢見てた。
「こんなはずじゃ、なかったのに。」
私は滑り止めの学校には行かず、普通のみんなと同じ中学校に入学した。
私は、綾香みたいに毎日遊んでたやつなんかとは違うはずなのに。
中学に入って初めてのテストでは、高得点を取り学年三位だった。
本当は一位が良かったけど、落ち込む順位ではない。
両親も、「まあ、いいんじゃない?」
と、私の順位を受け入れてくれた。
そのままずっと、上位に入ることができると勝手に思っていた。
一年生のテストは、なんとか一〇位以内をキープすることができていた。
でも、ある日突然、勉強する意味がわからなくなった。勉強しなくたって、点数取れそうだし。私も、綾香みたいに好きなことをしたい。
勉強しないとだめなことは誰よりも分かっているはず。頭ではわかっていても、勉強できなかった。
今まで、こんなことはなかった。
なのに、机に向かうことができなかった。
人生で初めて、ノー勉で挑んだテスト。
《二年生一学期中間テスト》
鈴木結菜 【89位】
国語 40点
数学 24点
英語 63点
理科 51点
社会 62点
私は先生から一枚の紙を受け取った。
今まで、見たことない成績。
こんな順位見たことがなかった。
椅子に座ってこの紙を見つめていると、涙が溢れそうになった。
この紙が返された時、「悔しい」より先に、「怖い」と思った。
怖い。
両親に怒られる。叩かれる。殴られる。
ーーー見捨てられる。
「結菜!! 見てよー!7位だったの!
うちにしてはすごくない!? 」
綾香の声。
イライラする。
綾香はテスト前に勉強するような人じゃない。
今回のテスト前日だって、家族で遊園地に行ったと言っていた。
なんで。なんで綾香なんかが。
もう、綾香の声を聞きたくない。
今回、勉強しなかったのは私。順位が落ちたのは自業自得。でも、よりによって綾香に負けるなんて、思ってもいなかった。
ノー勉でも、私なら一桁に入れるとか、夢見てた。
「こんなはずじゃ、なかったのに。」