人生のどん底から、絶頂へ。
案の定、私は見捨てられた。
母親は、テストを私に投げつけた。
父親は、「お前の取り柄はどこだ!? 」と。
そんなの、私が聞きたいよ。

自分の部屋に行くと、堪えてた涙が溢れて止まらなくなった。
どうしよう。完全に見捨てられた。
今、私を守ってくれる人はいない。
怖いし、辛いし、寂しい。
兄弟とかいたら、もっと寂しくないのかな。
もう、こんな家から出て行きたい。
そんなことを考えていると、また呼吸が苦しくなってきた。

焦っていると、私に『大丈夫だよ』と、誰かが言ってくれた気がした。
白翔先輩に慰められたい。そう思った。
白翔先輩は、私の味方かな。なんてね。

その日の夜、夢を見た。

「結菜〜!あなたは自慢の娘、私の宝物よ」

「おいおい、独り占めするなよ〜!結菜は二人の宝物だろ?」

「まま!ぱぱ!大好きー!」

幸せないつかの記憶。
いつから、今みたいになっちゃったんだろう。
いつから、名前で呼ばれなくなったんだろう。
目が覚めた時、私は、
"両親を見返したい"
そう思った。

だから、勉強する意味とか、もう考えないことにした。
ひたすら勉強して両親を見返す。
両親に認めてもらう。
そして、、、両親と仲良くなりたい。
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