ともに。
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その男の子は、前髪を眼鏡まで伸ばし床をじーっと眺めておどおどしている様子だった。
「あんた。靴芝生だらけじゃんか。
何かあったの。
人に言えないようなこととか。」
お姉さんの崩さない姿勢に驚嘆した私は弟子の気持ちで後ろに構えていた。
「ぼぼくは、、穴に落ちて、、」
「穴??」
「入学早々、こんな罠に嵌るなんて、、
ツイてない、、僕、、交通安全の
お守りだって大事に持ってるのに、、」
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