ともに。


そして今、ミニスカに紺のブレザー、ピンクと紫のチェックリボン、胸元ポケットに金の校章。

そして私の艶々の髪、目立たなくしたナチュラルメイク、極限まで鍛え上げられた細身の身体、美脚。

まさにいまを象徴する、
現代パブリックキュートなのである。


「ねえねえ!前の男子靴元カビてない!?

ありえないんだけど!」


そう言ったのは今まで声かけてくれてたセミロングのお姉さんで。


キリッとした目で嘘をつかない真実の光を宿しているよう。唇は薄く鼻筋は通っている。

いわゆる美人の域に入る、この人は。口悪いけど。


言われた方を見ると確かに靴に草が生えてるように
群がっていた。

言ったら悪いけどすね毛みたいだった。


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