学年1モテるクール男子は地味子ちゃんを助けたい。
私の隣にいたのは、他クラスのイケメン男子・氷高紫苑くん。
サラサラとした黒髪に、対照的な雪のように白い肌。
私と同じ中学2年生とは思えないぐらい大人びた顔立ちをしていて、背も高くてスタイルもいい、学年1のモテ男子だ。
莉奈ちゃんたちの会話の中にもよく登場していて、いつも彼の話をしては黄色い声を上げている。
そんな氷高くんを、こんな間近で、しかも声までかけられるなんて……。全然思ってもみなかった。
「俺の名前、知ってるんだ」
「氷高くん、有名だから……って、ごめんなさい! どこの馬の骨かもわからない人間に、自分の名前を呼ばれるのって、怖いどころか気持ち悪いですよね」
ぺこぺこ頭を下げる私に、氷高くんは「いや、別に」と冷静な一言で落ち着かせた。
「気にすんなよ。こっちは学年中の女子が俺の名前ぐらい知ってて当たり前って思ってるから」
自覚してたんだ。まあ、学年1のモテ男子なら当然か……。
「で、きみ。名前は?」
「えっ?」
「せっかく知り合ったんだし、名前わかんないと何て呼べばいいかわかんないだろ」
た、確かにそれは一理ある……。
サラサラとした黒髪に、対照的な雪のように白い肌。
私と同じ中学2年生とは思えないぐらい大人びた顔立ちをしていて、背も高くてスタイルもいい、学年1のモテ男子だ。
莉奈ちゃんたちの会話の中にもよく登場していて、いつも彼の話をしては黄色い声を上げている。
そんな氷高くんを、こんな間近で、しかも声までかけられるなんて……。全然思ってもみなかった。
「俺の名前、知ってるんだ」
「氷高くん、有名だから……って、ごめんなさい! どこの馬の骨かもわからない人間に、自分の名前を呼ばれるのって、怖いどころか気持ち悪いですよね」
ぺこぺこ頭を下げる私に、氷高くんは「いや、別に」と冷静な一言で落ち着かせた。
「気にすんなよ。こっちは学年中の女子が俺の名前ぐらい知ってて当たり前って思ってるから」
自覚してたんだ。まあ、学年1のモテ男子なら当然か……。
「で、きみ。名前は?」
「えっ?」
「せっかく知り合ったんだし、名前わかんないと何て呼べばいいかわかんないだろ」
た、確かにそれは一理ある……。