学年1モテるクール男子は地味子ちゃんを助けたい。
「え?」


私は目を見開いて顔を上げた。


「いや、このまま余裕ぶっこいて時間を無駄にするより、早く取りかかっていれば後々楽だしさ。もしよかったら、一緒に計画書進めない? お互い助け合えば早く終わるかもしれないし」

「……っ⁉」


私、氷高くんに誘われてる……?


これって、夢じゃなくて現実だよね?


どうしよう……。私なんかがOKしていいのかな?


返事に迷ったけど、一人だけで計画書を進めるよりは、誰かと一緒の方が心強いし早く終わりそう。


それに、氷高くんが私に対して、仲のいい友達みたいに接してくれていることが、ものすごく嬉しくて――、


「ありがとう、氷高くん。一緒に頑張ろう」


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