学年1モテるクール男子は地味子ちゃんを助けたい。
もう一人じゃない
あっという間に修学旅行の日がやってきた。
3泊4日のうち1日目の今日は、ほとんど新幹線とバスでの移動。
道中にある観光名所を見て回る方式だったけど、乗り物に乗ったり降りたりの繰り返して、慣れない場所に来たのもあるせいか。
みんな朝は笑顔ではしゃいでいたのに、夕方ホテルに着く頃には無表情の上に無言になっていた。
でも、ホテルで晩ご飯とお風呂を済ませると、元気を取り戻したかのように、ふざけて誰かの部屋にお邪魔したり、スマホで写真を撮っている。
みんな、元気だなぁ……。
部屋から廊下に出た私は、気の合う仲間と楽しそうにしている子たちをしばらく眺めて、一人で先を進んでいく。
途中、曲がり角が見えてきた時、
「あっ、及川」
氷高くんが片手を軽くあげてやってきた。
お風呂に入ったばかりかな?
半乾きの髪がいつもより大人っぽく見えて心臓がドキッとする。
「ひ……、氷高くんっ!」
心臓がうるさく鳴っているのをごまかすかのように、私はいつもより大きな声を出して、彼の元へ駆け寄った。
3泊4日のうち1日目の今日は、ほとんど新幹線とバスでの移動。
道中にある観光名所を見て回る方式だったけど、乗り物に乗ったり降りたりの繰り返して、慣れない場所に来たのもあるせいか。
みんな朝は笑顔ではしゃいでいたのに、夕方ホテルに着く頃には無表情の上に無言になっていた。
でも、ホテルで晩ご飯とお風呂を済ませると、元気を取り戻したかのように、ふざけて誰かの部屋にお邪魔したり、スマホで写真を撮っている。
みんな、元気だなぁ……。
部屋から廊下に出た私は、気の合う仲間と楽しそうにしている子たちをしばらく眺めて、一人で先を進んでいく。
途中、曲がり角が見えてきた時、
「あっ、及川」
氷高くんが片手を軽くあげてやってきた。
お風呂に入ったばかりかな?
半乾きの髪がいつもより大人っぽく見えて心臓がドキッとする。
「ひ……、氷高くんっ!」
心臓がうるさく鳴っているのをごまかすかのように、私はいつもより大きな声を出して、彼の元へ駆け寄った。