学年1モテるクール男子は地味子ちゃんを助けたい。
「及川と白咲、2年ぐらい前は仲良かったのにな。いつの間にか仲悪くなってたんだ」
彼の発言が引き金になって、集まっている子たちが好き勝手に話し出した。
「つーか、こんな人が通らなさそうな場所に呼び出して、陰キャだなんだって責めるってさー。やり方が陰湿すぎ! 陰キャって言ってる方が陰キャだっての」
「前から思ってたけど、白咲さんが及川さんに強く当たってるところ、毎日見せられて冷や冷やしたよな」
「そうそう。すごくエスカレートしてて、教室の空気がピリピリするんだよね」
「こっちが介入しても無理っぽくて……でも、黙ってるだけじゃ駄目だったんだよな」
「そうだね。こうなる前にできることもあったかもしれないし。反省しよう」
みんな、私のことをちゃんと見ていてくれたんだ。そして、変わろうとしてくれている。
「言ったろ? 及川は一人じゃないって」
目配せをした氷高くんに、私は笑顔になってうなずいた。
彼の発言が引き金になって、集まっている子たちが好き勝手に話し出した。
「つーか、こんな人が通らなさそうな場所に呼び出して、陰キャだなんだって責めるってさー。やり方が陰湿すぎ! 陰キャって言ってる方が陰キャだっての」
「前から思ってたけど、白咲さんが及川さんに強く当たってるところ、毎日見せられて冷や冷やしたよな」
「そうそう。すごくエスカレートしてて、教室の空気がピリピリするんだよね」
「こっちが介入しても無理っぽくて……でも、黙ってるだけじゃ駄目だったんだよな」
「そうだね。こうなる前にできることもあったかもしれないし。反省しよう」
みんな、私のことをちゃんと見ていてくれたんだ。そして、変わろうとしてくれている。
「言ったろ? 及川は一人じゃないって」
目配せをした氷高くんに、私は笑顔になってうなずいた。