総長様は恋の反抗期真っただ中
「つばき~」
朝都と一緒に見た初日の出、きれいだったなぁ。
大好きな朝都が隣にいてくれたから、よけいにキラキラして見えたんだろうな。
「ねぇ、椿ったら!」
「うわっ!」
「屋上のフェンスによりかかって、なにぼーっと空見上げてたの? 考え事?」
「空ちゃん、美紅ちゃん、ほのかちゃん!」
いつの間に私のそばにいたの?
「今まで生徒会のご苦労様でしたって、椿をねぎらいにきたよ~」
まだイベント中だった。
ちゃんと、生徒会副会長の顔をしなきゃ!
「ありがとう。屋上で初日の出を見ようイベントは楽しめた?」
「うちらもうすぐ高校卒業じゃん? 青春って感じの思い出作れたよ。マジで初日の出が綺麗だった」
「いつもカギがかかってる屋上に入れたっつーのも、なんか記念になったよね」