総長様は恋の反抗期真っただ中


 「一生俺に見せつけてほしいんだ。俺に愛されて幸せそうに微笑む、椿の笑顔を」


 「……あさと」


 「恋の反抗期は卒業する。命が尽きるまで、椿を溺愛するって約束するから……」


 「……」


 「永遠に俺のそばにいて」





 ……だから。

 後ろから抱きしめられながら、凛とした声を吹きかけられたら。

 朝都の魅力沼にズブズブにつかりきって、抜け出せなくなっちゃうんだからね!




 「本当に私でいいの?」


 「まだ疑ってるわけ?」


 「そういうわけじゃ……」


 「俺の真剣な想い、これで信じろ」



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