処刑後転生した悪女は、狼男と山奥でスローライフを満喫するようです。〜皇帝陛下、今更愛に気づいてももう遅い〜
あれから、皇帝を失った国はすぐに戦争を止めて講話を結び、平和が訪れた。
皇帝制は無くなり、代わりに大統領を中心とした民主主義の政治になった。
捕縛されていたレジスタンスや、ナターシャの女達は解放された。そして後宮も無くなった。
ちなみに私の前世を皆に話した時。最初は若干引いてはいたが、何とか受け入れて貰う事が出来た。
何故なら、あの悪女ナターシャはここにはもういないからだろう。
「帰ってきたな、ナターシャ」
「ええ」
私達は私の傷が癒えるまでの間からナジャの家にしばらく滞在した後、元いた森の中に戻り、居を構えた。水鏡は便利なので中庭に置いたままにしてある。
メイルとマッシュも元いた場所に戻り、居を構えている。
そして母親はと言うと、なぜかメイルとマッシュの家に居候し始めた。本来は元いた家に戻る予定だったが、夫…私の父親が戦死したのを知り、メイルとマッシュと共に暮らす事に決めたのだった。
ナジャはまた、旅を再会させた。あの騎士団長とは度々会っているらしい。
そして私達は変わらず、森の中で静かに暮らしている。たまにメイル達や、リークの親の元に顔を出したり、ローティカへ買い出しに行ったりしている。
やはりこの暮らしが一番良い。後宮なんかよりこっちの方がしっくりきて良いんだ。
ある日。いつも通り朝食を食べた後は畑の様子を見たりして過ごす。
「ねえ、リーク。お昼カレーライスにしない?」
「カレーライスか…よし。それにしよう」
あの時。リークと初めて会った時。リークの手料理を初めて食べた時。その料理はカレーライスだった。
「リーク。これからもずっと一緒に料理しましょうね」
「ああ…勿論だ。ナターシャ」
「私。リークの作る料理が世界で一番好きよ」
私はリークとずっと一緒に、ここで静かに暮らすのだ。
「ナターシャの作る料理は好きだぞ」
「ほんと?」
「ああ。それに自分の作った料理を美味しそうに食べるナターシャも好きだ」
「ふふっ…あら、ありがとう」
いつまでも、貴方と一緒に暮らしたい。
皇帝制は無くなり、代わりに大統領を中心とした民主主義の政治になった。
捕縛されていたレジスタンスや、ナターシャの女達は解放された。そして後宮も無くなった。
ちなみに私の前世を皆に話した時。最初は若干引いてはいたが、何とか受け入れて貰う事が出来た。
何故なら、あの悪女ナターシャはここにはもういないからだろう。
「帰ってきたな、ナターシャ」
「ええ」
私達は私の傷が癒えるまでの間からナジャの家にしばらく滞在した後、元いた森の中に戻り、居を構えた。水鏡は便利なので中庭に置いたままにしてある。
メイルとマッシュも元いた場所に戻り、居を構えている。
そして母親はと言うと、なぜかメイルとマッシュの家に居候し始めた。本来は元いた家に戻る予定だったが、夫…私の父親が戦死したのを知り、メイルとマッシュと共に暮らす事に決めたのだった。
ナジャはまた、旅を再会させた。あの騎士団長とは度々会っているらしい。
そして私達は変わらず、森の中で静かに暮らしている。たまにメイル達や、リークの親の元に顔を出したり、ローティカへ買い出しに行ったりしている。
やはりこの暮らしが一番良い。後宮なんかよりこっちの方がしっくりきて良いんだ。
ある日。いつも通り朝食を食べた後は畑の様子を見たりして過ごす。
「ねえ、リーク。お昼カレーライスにしない?」
「カレーライスか…よし。それにしよう」
あの時。リークと初めて会った時。リークの手料理を初めて食べた時。その料理はカレーライスだった。
「リーク。これからもずっと一緒に料理しましょうね」
「ああ…勿論だ。ナターシャ」
「私。リークの作る料理が世界で一番好きよ」
私はリークとずっと一緒に、ここで静かに暮らすのだ。
「ナターシャの作る料理は好きだぞ」
「ほんと?」
「ああ。それに自分の作った料理を美味しそうに食べるナターシャも好きだ」
「ふふっ…あら、ありがとう」
いつまでも、貴方と一緒に暮らしたい。