その生徒会、取扱注意につき!
第3話❥いざ、黒涼高校へ
ここが黒涼高校…。
もっと荒れてるのかと思ってたけど、そうでもなさそうね。
思っていたより綺麗な校舎に私は少しホッと胸を撫で下ろす。
結局、あの後…。
私は理事長室に急いで戻り、白浪理事長に詰め寄った。
「理事長…!黒涼高校の生徒がうちの生徒会室に来てるんですけど」
「あら?もう来たの?美千子ったら相変わらずせっかちね〜。さっき私にも連絡あったのよ。黒涼高校の生徒会を迎えにやらせるって」
優雅にティータイムを続けている白浪理事長に向かって「もう!お茶を飲んでる場合ですか!」と文句を言いたいのを私はぐっと我慢する。
そういうことは早く教えてほしいんですけど…!
「それで、その黒涼高校生徒会の子たちは…あらまぁ!皆、イケメンさんね〜!西藤さん、よかったじゃない」
私の後ろに控えている千歳達の姿を見て、パァッと表情を明るくした理事長に私は小さく肩を落とした。
「白浪理事長、はじめまして。黒涼高校の生徒会長をしております。是沢千歳です」
千歳がニコッと爽やかな笑みを浮かべ丁寧に挨拶をすると。
「まぁ。ご丁寧に。白浪女学院理事長の白浪彩也子です〜」
理事長はうふふと、嬉しそうに口角をあげる。