その生徒会、取扱注意につき!
マネキンが着用している女子の制服は、グレーのジャケットに白のブラウス。
そして、青色のチェックのスカートと、リボンもスカートに合わせたのか青色だ。
男子の制服もそれと対になっている。
「統合した時の制服なのよ〜。ほら、黒涼高校がジャケット黒で、うちは白のセーラーでしょ?間を取ってグレーにしましょうって美千子と話しててね。あ!ちなみにリボンとネクタイは選べるのよ?西藤さんはどっちが好きかしら〜」
確かに可愛いけれど、すでに制服まで準備してるとは思わなかった。
「さぁ、皆も早速着てみて〜!峰、控室に案内してちょうだい」
「はい。承知いたしました。それでは西藤さん、黒涼高校の皆さん、こちらにどうぞ」
峰さんに制服を手渡され、理事長室の奥にある部屋にそれぞれ案内された私達。
これ、着替えなきゃダメなのかな…。
だだっ広い部屋にポツンと1人通された私は、小さくため息をこぼしつつ、渡された制服に袖を通す。
そして、数分後。
着替え終わった私はゆっくりと部屋を出た。