その生徒会、取扱注意につき!

「うふふ!私の思った通りね。西藤さんすっごく似合うわ〜。来年の統合した時に作るポスターモデルをお願いしようかしら」

私の姿をいち早く見つけた白浪理事長がキラキラと瞳を輝かせ、そんなことを言い放つ。

すでに黒涼高校の皆は、着替え終わっていたようで、はしゃぐ琥太郎くんとそれを諌める史緒くん以外は、ソファに腰をおろしていた。

それにしても、顔が良いと何を着ても似合うのね…。

千歳をはじめ、城月兄弟、琥太郎くんもグレーのジャケットに青のチェックのズボンがよく似合っている。

史緒くんにいたっては、ジャケットの下はシャツではなく元々着ていた白パーカーと合わせており、よりカジュアル感が出ていた。

「史緒先輩みたいに俺もジャケットの下は、パーカーにしよっかなぁ〜。何色が似合うっすかね?」

「どうでもいい。琥太郎の服とか全然興味ない」

「史緒先輩、俺の扱いひどくないですか…?」

ガクッと肩を落とす琥太郎くんを横目に、史緒くんは素知らぬ顔で「伊緒、伊緒はネクタイ赤より青のが似合うよ。千歳は赤で」と声をかけている。
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