その生徒会、取扱注意につき!
「ま、澄川のヤツはこっちの本校舎にはほとんど姿を見せることないし、大丈夫だとは思うけどね。ほら、特進科はこっち」
「う、うん…!」
史緒くんに促され、私は素直に後ろをついていく。
最後にチラリと、第2校舎に視線を向けた時、なんとも言えない不吉な気配を感じた気がして私は思わずサッと顔を背けた。
"体育科"、"銀髪"、"澄川南翔"…。
そのワードを心に刻み、私は再度「気をつけよう」と心に誓ったのだった。
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「あ!立栞先輩、史緒先輩お帰りなさい〜。学校案内、結構、時間かかったっすね」
「あれ?琥太郎くんって、1年生なんじゃ…?何で2年生の教室に?」
ようやくたどり着いた2年特進科の教室は、3階端の日当たりの良い場所にあった。
ガラッと、扉を開けた時に私の視界に飛び込んで来たのは、何かの書類に目を通している千歳と伊緒くん。
そして、暇そうに机の上に座っている琥太郎くんだ。
「だって、1年の特進科って俺だけなんですもん。教室に1人でいてもつまんないし、授業以外はこっちにいることが多いんすよ」