その生徒会、取扱注意につき!
黒涼高校の中でも、やはり体育科は異質な存在なのかもしれない。
普通科の男子も、わりとやんちゃなタイプが多い印象だが、今まで「怖い」と感じたことは一度もなかった。
でも…。
初めて南翔くんと対峙した時に感じた「怖い」という感情を思い出す。
見た目の印象だけだと、中性的で優しそうな南翔くんより、普通科のガタいの良い男子生徒の方が、そう感じてもおかしくないはずなのに…。
彼に抱いた「怖い」という感情、それが未だに胸の中でくすぶっていた。
なんだか、嫌な予感がする。
そんな一抹の不安を感じつつ、私は小さく息をついたのた。
❥
「有紗〜、美心!遅くなってゴメン!」
「立栞…!元気にしてた??」
「会長〜学校に行っても会長がいないから…。私、寂しかったです〜」
カフェで私を待っていたのは、白浪女学院生徒会メンバーの有紗と美心。
そう、先ほどの待ち合わせの電話は彼女たちとの約束だったのだ。
私が黒涼高校へトレード留学してから、電話やチャットで連絡はとっていたのだが、顔を合わせるのは実に数週間ぶり。
2人の元気そうな顔を見て、私も嬉しさから思わず笑顔がこぼれる。
普通科の男子も、わりとやんちゃなタイプが多い印象だが、今まで「怖い」と感じたことは一度もなかった。
でも…。
初めて南翔くんと対峙した時に感じた「怖い」という感情を思い出す。
見た目の印象だけだと、中性的で優しそうな南翔くんより、普通科のガタいの良い男子生徒の方が、そう感じてもおかしくないはずなのに…。
彼に抱いた「怖い」という感情、それが未だに胸の中でくすぶっていた。
なんだか、嫌な予感がする。
そんな一抹の不安を感じつつ、私は小さく息をついたのた。
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「有紗〜、美心!遅くなってゴメン!」
「立栞…!元気にしてた??」
「会長〜学校に行っても会長がいないから…。私、寂しかったです〜」
カフェで私を待っていたのは、白浪女学院生徒会メンバーの有紗と美心。
そう、先ほどの待ち合わせの電話は彼女たちとの約束だったのだ。
私が黒涼高校へトレード留学してから、電話やチャットで連絡はとっていたのだが、顔を合わせるのは実に数週間ぶり。
2人の元気そうな顔を見て、私も嬉しさから思わず笑顔がこぼれる。