その生徒会、取扱注意につき!

淡々とした口調でそう言葉を紡ぐと。

「あ〜…。だな、悪かった」

素直に謝る千歳。

そんな彼の姿を見て。

…しょうがない。今回は悪気があったわけじゃないみたいだし許してあげよう。

私は小さく頷いたのだったーー。





「それで、今年はどんなイベントする予定なの?」

もぐもぐと、お弁当のおにぎりを口にしながら私は皆に問いかける。

「1日目は、それぞれ好きな出し物するみたいっすね。俺も初参加なんでワクワクです…!」

「基本的には、食べ物系とかカフェ系やるクラスが多いな。俺たちも特進科合同でカフェするつもり」

…それも初耳なんですけど。

と、喉まで出かかった言葉を私はなんとか飲み込んだ。

「はいはーい。俺、なんかいい感じの衣装つくるから任せて」

「まぁ、1日目は無難に過ぎ去るとして…。問題は2日目だよ」

伊緒くんの言葉に、きょとんとしたのは私と琥太郎くん。

黒涼祭、初参加のメンバーだ。

「問題って…?」

「2日目は、毎年かなりのケガ人が出るからなぁ。琥太郎、気をつけろよ〜。俺はお題によっては参加パスするけど」

ニヤッと不敵な笑みを浮かべた史緒くんに私はすかさず質問を返す。

「ちょっと待って。去年はかくれんぼって聞いたよ。かくれんぼでケガ人って…どういうこと?」
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