その生徒会、取扱注意につき!
それに、心葉ちゃんもそのへんは理解があるみたいだけど、カノジョが何人もいるような話もしてたし…。
私にとって南翔くんは、今まで出会ったことのないタイプすぎて正直どう接していいかわからないのが本音だ。
「立栞、どうかしたか?」
「う、ううん…!なんでもない」
千歳に声をかけられ、私は曖昧に微笑む。
ちなみに先日のカフェでのトラブルに関しては、私が伊緒くん、琥太郎くんに頼み込んで、千歳たちには秘密にしてあった。
事を大きくしたくないのもあったし、これ以上千歳に動きを制限されては、トレード留学に支障が出てしまうと思ったのが大きな理由だ。
実際、この間も千歳の指示で、私のことを伊緒くん達に護衛させてたわけだしね。
(まぁ、あの時は助かったけれども…!)
千歳の過保護が日に日にひどくなっているのを、不憫に感じてくれているのか、2人とも今のところは黙ってくれていて私も助かっている。
「…?」
少しだけ挙動不審になってしまった私を怪しんでいるのかジッと見つめてくる千歳に冷や汗がとまらない。
とりあえず話題を変えようと。
「そういえば、1日目はカフェをするって言ってたけど、私は何を手伝えばいい?」
そんな当たり障りない疑問を皆に投げかけた。