時を刻まなくなった時計
『もうすぐで、年越しです。そろそろ、大掃除の準備をしなくては。外では毎日のように、雪が降っており、光に当てられた光景には心が洗われます。……』

 雪化粧された山々は、孤独の冬の白を表していた。
 しかし、青年にとって朝見るその山々はきらきらと雪と光によって輝いていて孤独など全く感じられなかった。

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