迷宮階段
クラストップに君臨する
家に帰るとそこにはリビングのソファで眠っているお母さんの姿があった。香のお母さんは本当になにもしない人のようで、その体は徐々に太り始めている。
自分のお母さんの見た目が醜くなるのは嫌だったけれど、なにも文句を言われないことはやっぱり魅力的だった。
私は足の踏み場がなくなってきたリビングのテーブルから一万円札を掴んで再び外へ出た。
どうせ晩御飯の準備はないし、このお金は私のために準備されたものだった。お父さんを交換する前は千円だったけれど、交換後は金額が跳ね上がっていたのだ。
私はさっそく友達へメッセージを送る。
《真美:今日もおごるけど、晩ごはんどっか行かない?》
門限のある香は来られないことが多いけれど、他の子たちは簡単に食事に付き合ってくれる。今日も涼子が付き合ってくれることになった。
「いつもおごってもらってごめんねぇ? お金大丈夫?」
自分のお母さんの見た目が醜くなるのは嫌だったけれど、なにも文句を言われないことはやっぱり魅力的だった。
私は足の踏み場がなくなってきたリビングのテーブルから一万円札を掴んで再び外へ出た。
どうせ晩御飯の準備はないし、このお金は私のために準備されたものだった。お父さんを交換する前は千円だったけれど、交換後は金額が跳ね上がっていたのだ。
私はさっそく友達へメッセージを送る。
《真美:今日もおごるけど、晩ごはんどっか行かない?》
門限のある香は来られないことが多いけれど、他の子たちは簡単に食事に付き合ってくれる。今日も涼子が付き合ってくれることになった。
「いつもおごってもらってごめんねぇ? お金大丈夫?」