迷宮階段
「大丈夫大丈夫! うちのお父さん社長だから」
子供だけでは行かないような少し高級なレストランに入って、好きなだけ飲み食いする。
大人たちはそんな私達を見て驚いた顔を浮かべるけれど、お金さえ支払えば文句は言われない。
「いつもおごってもらっちゃってごめんねぇ?」
涼子は形だけで手を合わせて見せる。その口元にはパスタクリームがついていた。
「涼子、口元にクリームついてるよ」
指摘すると恥ずかしそうに指先でぬぐった。
「それに、私のお父さんは会社の社長なんだから気にする必要ないからね」
にっこりと微笑むと涼子はほぉ~と、頬をほころばせた。
「さすが真美だね。真美のお父さんもすごい人なんだもんねぇ」
それじゃまるで私が一番すごい人みたいな言い方だ。涼子はいつでもこんな風に持ち上げてくれるから、一緒にいると気持ちがいい。
子供だけでは行かないような少し高級なレストランに入って、好きなだけ飲み食いする。
大人たちはそんな私達を見て驚いた顔を浮かべるけれど、お金さえ支払えば文句は言われない。
「いつもおごってもらっちゃってごめんねぇ?」
涼子は形だけで手を合わせて見せる。その口元にはパスタクリームがついていた。
「涼子、口元にクリームついてるよ」
指摘すると恥ずかしそうに指先でぬぐった。
「それに、私のお父さんは会社の社長なんだから気にする必要ないからね」
にっこりと微笑むと涼子はほぉ~と、頬をほころばせた。
「さすが真美だね。真美のお父さんもすごい人なんだもんねぇ」
それじゃまるで私が一番すごい人みたいな言い方だ。涼子はいつでもこんな風に持ち上げてくれるから、一緒にいると気持ちがいい。