迷宮階段
 最初は敬語なんて使っていなかったのに、敬語になって媚を売るような視線を向けてくる。一変した態度に戸惑っている中、涼子がツンッと肩をつついてきた。

 その顔には『やったね』と書かれている。私は小さく笑って頷いたのだった。
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