迷宮階段
「なんでこんなときに誰もいないの!?」
誰かに話を聞いて欲しい。危険な目に遭ったんだから、助けて欲しい。
再びキッチンへ戻ってくるとテーブルに白い紙が広げて置かれていることに気がついた。その上には銀色の指輪が大小ひとつずつ置かれている。
「え?」
紙に書かれている文字に視線を走らせて思わず呟く。それは離婚届だったのだ。すでにふたりの名前が書かれて、ハンコも押されている。
「嘘でしょ!?」
離婚届を乱暴に握りしめた拳が小刻みに震えている。
元々私が無理やりくっつけたふたりだ。性格が合わないのは仕方のないことだった。
だけど、なにもこんなときにこんなものを置いて、ふたりともいなくなることないじゃん!
これから先の私はどうなるの?
誰かに話を聞いて欲しい。危険な目に遭ったんだから、助けて欲しい。
再びキッチンへ戻ってくるとテーブルに白い紙が広げて置かれていることに気がついた。その上には銀色の指輪が大小ひとつずつ置かれている。
「え?」
紙に書かれている文字に視線を走らせて思わず呟く。それは離婚届だったのだ。すでにふたりの名前が書かれて、ハンコも押されている。
「嘘でしょ!?」
離婚届を乱暴に握りしめた拳が小刻みに震えている。
元々私が無理やりくっつけたふたりだ。性格が合わないのは仕方のないことだった。
だけど、なにもこんなときにこんなものを置いて、ふたりともいなくなることないじゃん!
これから先の私はどうなるの?