迷宮階段
「今ので、六回目……」
声が震えた。
私は交換階段の回数を超えてしまった。だから、今立っているここは……。
『よくわからないけど、死ぬとか、消えるとか、そういうことなんだと思う』
「いや……」
ふるふると左右に首をふる。
そんなことあるはずない。どこかに出口があるはずだ!
私は階段を駆け下りる。
走って走って走って、何度も転びそうになって足を止めずに走って。
それでも終わりは見えない。階段は永久に続いている。
「いや……いやあああ!!」
私の悲鳴はどこまでもどこまでも続く階段にこだまして、やがて消えた。
声が震えた。
私は交換階段の回数を超えてしまった。だから、今立っているここは……。
『よくわからないけど、死ぬとか、消えるとか、そういうことなんだと思う』
「いや……」
ふるふると左右に首をふる。
そんなことあるはずない。どこかに出口があるはずだ!
私は階段を駆け下りる。
走って走って走って、何度も転びそうになって足を止めずに走って。
それでも終わりは見えない。階段は永久に続いている。
「いや……いやあああ!!」
私の悲鳴はどこまでもどこまでも続く階段にこだまして、やがて消えた。