迷宮階段
☆☆☆
里子はバス通学だから、こうして放課後みんなと遊びに行くのは久しぶりのことだった。
彼氏の海人となら何度か放課後デートをしているけれど、こんなに明るく、華やかにはならない。
「麻衣、今年の秋のメークってなにが来そう?」
「う~ん、今年の秋はねぇ」
若い子向けのメークブランド店でみんなそんな会話をしている。誰よりも流行に敏感な麻衣はあちこちで友達から引っ張りだこだ。
「真美、今日は完全にノーメイクだよね。どうかしたの?」
「別に、どうもしてないけど……」
普段から日焼け止めくらいしかつけない私は麻衣の言葉に戸惑う。
「してあげるから、ここに座って」
そこは店内でメーク道具のお試しができるコーナーだった。
こんなところがあるなんて事自体初めて知った私は戸惑いながらも、麻衣に言われるまま椅子に座る。
里子はバス通学だから、こうして放課後みんなと遊びに行くのは久しぶりのことだった。
彼氏の海人となら何度か放課後デートをしているけれど、こんなに明るく、華やかにはならない。
「麻衣、今年の秋のメークってなにが来そう?」
「う~ん、今年の秋はねぇ」
若い子向けのメークブランド店でみんなそんな会話をしている。誰よりも流行に敏感な麻衣はあちこちで友達から引っ張りだこだ。
「真美、今日は完全にノーメイクだよね。どうかしたの?」
「別に、どうもしてないけど……」
普段から日焼け止めくらいしかつけない私は麻衣の言葉に戸惑う。
「してあげるから、ここに座って」
そこは店内でメーク道具のお試しができるコーナーだった。
こんなところがあるなんて事自体初めて知った私は戸惑いながらも、麻衣に言われるまま椅子に座る。