迷宮階段
試しに登録してある電話帳を確認してみるけれど、そこからも里子の名前が消えていたのだ。
「なんで……?」
呟いた瞬間、里子はもう自分の友達ではないことを思い出した。友達じゃないから、メッセージのやりとりなどしていないのだ。
登録情報は消えて、代わりに麻衣と、その友人らの情報が入っている。
「嘘、登録情報まで消えちゃうなんて聞いてない!」
慌てて里子とのやりとりの痕跡を探すけれど、ひとつも残されていないことがわかった。
電話もメッセージも写真も、すべての記憶から里子が削除されている。
背筋に冷たい汗が流れていく。自分はとんでもないことをしてしまったんじゃないかと、心臓が早くなる。
「でも、みんなの記憶の中では私と里子は友達じゃなくなってるんだもんね?」
自分を落ち着かせるように呟いた。
みんなの記憶の中では私は麻衣と友達なのだ。それなら、そんなに心配する必要はない。
「なんで……?」
呟いた瞬間、里子はもう自分の友達ではないことを思い出した。友達じゃないから、メッセージのやりとりなどしていないのだ。
登録情報は消えて、代わりに麻衣と、その友人らの情報が入っている。
「嘘、登録情報まで消えちゃうなんて聞いてない!」
慌てて里子とのやりとりの痕跡を探すけれど、ひとつも残されていないことがわかった。
電話もメッセージも写真も、すべての記憶から里子が削除されている。
背筋に冷たい汗が流れていく。自分はとんでもないことをしてしまったんじゃないかと、心臓が早くなる。
「でも、みんなの記憶の中では私と里子は友達じゃなくなってるんだもんね?」
自分を落ち着かせるように呟いた。
みんなの記憶の中では私は麻衣と友達なのだ。それなら、そんなに心配する必要はない。