迷宮階段
取られる
翌日も里子はずっと本を読んでいて、私は麻衣たちに囲まれて楽しい時間を過ごすことになった。
こうして見てみると里子には友達が少なくて、ほとんど誰とも会話することなく帰っていく日もあるということに気がついた。
都市伝説や七不思議を語るときのあの楽しそうな顔を思い出すこともあったけれど、楽しい毎日が続いていくと、それもどんどん記憶の奥底にしまい込まれていく。
麻衣たちと過ごすようになって三日も経過すると、里子が教室で一人でいることにも馴れてしまっていた。
「今日のメークいいじゃん! 可愛いね!」
「えへへ、そうかな?」
今日は早起きをしてメークを頑張ってみた。見様見真似で、ほとんど麻衣から教えてもらった知識で。
道具は麻衣が使っているものはどれも高いから真似できなかったけれど、格安コスメを手に入れていた。
こうして見てみると里子には友達が少なくて、ほとんど誰とも会話することなく帰っていく日もあるということに気がついた。
都市伝説や七不思議を語るときのあの楽しそうな顔を思い出すこともあったけれど、楽しい毎日が続いていくと、それもどんどん記憶の奥底にしまい込まれていく。
麻衣たちと過ごすようになって三日も経過すると、里子が教室で一人でいることにも馴れてしまっていた。
「今日のメークいいじゃん! 可愛いね!」
「えへへ、そうかな?」
今日は早起きをしてメークを頑張ってみた。見様見真似で、ほとんど麻衣から教えてもらった知識で。
道具は麻衣が使っているものはどれも高いから真似できなかったけれど、格安コスメを手に入れていた。