迷宮階段
二度目の交換
沢山泣いた私の顔はまぶたが腫れてとても教室に戻れる状態ではなくなってしまった。
みんなが体育の授業で教室にいない時間を見計らってカバンを取りに戻り、そのまま早退してしまった。
一人でのろのろと歩いてようやくの思いで家までたどりつく。
「ただいまぁ……」
まだ昼前だからお母さんになにか言われるかもしれない。そう思いながら玄関を開けて中に入った。
「あら、今日はどうしたの?」
「ちょっと、体調がよくなくて」
泣いたとバレるのが嫌でうつむいて返事をする。
「あらそう。お母さん今からお昼ごはんなんだけど、一緒に食べる?」
私は左右に首を振った。食欲なんて少しもない。今はまだ一人でいたかった。
私は自室へ入ると、カバンを投げ出してベッドに突っ伏した。枕に顔をうずめるとまた自然と涙が浮かんでくる。
これじゃ明日も学校へは行けないかもしれない。それでも涙は止まることなく、流れ続けたのだった。
みんなが体育の授業で教室にいない時間を見計らってカバンを取りに戻り、そのまま早退してしまった。
一人でのろのろと歩いてようやくの思いで家までたどりつく。
「ただいまぁ……」
まだ昼前だからお母さんになにか言われるかもしれない。そう思いながら玄関を開けて中に入った。
「あら、今日はどうしたの?」
「ちょっと、体調がよくなくて」
泣いたとバレるのが嫌でうつむいて返事をする。
「あらそう。お母さん今からお昼ごはんなんだけど、一緒に食べる?」
私は左右に首を振った。食欲なんて少しもない。今はまだ一人でいたかった。
私は自室へ入ると、カバンを投げ出してベッドに突っ伏した。枕に顔をうずめるとまた自然と涙が浮かんでくる。
これじゃ明日も学校へは行けないかもしれない。それでも涙は止まることなく、流れ続けたのだった。