迷宮階段
☆☆☆
麻衣と海人は教室内でこれみよがしにベタベタとくっつくようになった。晴れて恋人同士になれたからもう周りの目も気にしなくなったみたいだ。
香が教えてくれた情報で少しは心が穏やかになったけれど、やっぱりあまり見ていたくない。
ふたりが一緒にいるときにはつい目をそらして他の子たちと会話してしまう。とくに私のことを気にしてくれている香と一緒にいる時間が多かった。
「そっかぁ、真美の家はお母さんが細かくてしんどいんだね」
昨日の出来事を思い出してつい愚痴ってしまった。
「そうなの。娘がしんどいって言ってるんだから、掃除の話なんてしなくていいと思わない?」
「確かに体調悪いときにそれはないなって思った。大変だねぇ」
「香のお母さんはどんな人?」
その質問に香は一瞬顔をしかめて見せて「私のお母さんは正反対のタイプかなぁ」と、答えた。
麻衣と海人は教室内でこれみよがしにベタベタとくっつくようになった。晴れて恋人同士になれたからもう周りの目も気にしなくなったみたいだ。
香が教えてくれた情報で少しは心が穏やかになったけれど、やっぱりあまり見ていたくない。
ふたりが一緒にいるときにはつい目をそらして他の子たちと会話してしまう。とくに私のことを気にしてくれている香と一緒にいる時間が多かった。
「そっかぁ、真美の家はお母さんが細かくてしんどいんだね」
昨日の出来事を思い出してつい愚痴ってしまった。
「そうなの。娘がしんどいって言ってるんだから、掃除の話なんてしなくていいと思わない?」
「確かに体調悪いときにそれはないなって思った。大変だねぇ」
「香のお母さんはどんな人?」
その質問に香は一瞬顔をしかめて見せて「私のお母さんは正反対のタイプかなぁ」と、答えた。