迷宮階段
「そんな高級品、どうして買えるの?」
「こんなの、お父さんに頼めばいくらでも買えるよ」
麻衣はそう言うと高級リップを手の中でぞんざいに扱う。
「だって私のお父さんは、〇〇会社の社長だもん」
なんでもないように言ってのけたその会社名は、全国的に有名な企業名だ。CMも流れていて、いつも有名女優やアーティストが出演している。更には今年海外展開するとニュースで見たこともあった。
「嘘、本当に!?」
思わず身を乗り出して聞き返してしまう。すると麻衣は怪訝そうな表情をこちらへむけた。
「今更なに言ってるの? 真美だって知ってたでしょう?」
「あ……うん、そうだね。でも改めて聞くと驚いちゃって」
慌てて身を引き、苦笑いを浮かべる。
麻衣が有名企業の社長令嬢だなんて知らなかった。
「こんなの、お父さんに頼めばいくらでも買えるよ」
麻衣はそう言うと高級リップを手の中でぞんざいに扱う。
「だって私のお父さんは、〇〇会社の社長だもん」
なんでもないように言ってのけたその会社名は、全国的に有名な企業名だ。CMも流れていて、いつも有名女優やアーティストが出演している。更には今年海外展開するとニュースで見たこともあった。
「嘘、本当に!?」
思わず身を乗り出して聞き返してしまう。すると麻衣は怪訝そうな表情をこちらへむけた。
「今更なに言ってるの? 真美だって知ってたでしょう?」
「あ……うん、そうだね。でも改めて聞くと驚いちゃって」
慌てて身を引き、苦笑いを浮かべる。
麻衣が有名企業の社長令嬢だなんて知らなかった。