迷宮階段
どこの学校でも聞いたことがある七不思議だ。子供の頃はそれでも怖いと思ってはしゃいだけれど、今はもう少しも怖いとは思わなくなってしまった。
「でもね、一つだけちょっと違うのがあるんだよ」
「違うの?」
私は首をかしげて里子を見つめる。里子はとっておきの話をするような自信に満ちた表情を浮かべた。
「交換階段っていう噂、知ってる?」
「なにそれ? 交換階段?」
一年以上この学校に通っているけれど、聞いたことのない噂話だ。少し興味を持って聞く体制に入る。
「この学校は三階建てでしょう? だけど、屋上に出るための階段がある。そこに、放課後の四時四十四分に行くの。階段の、下から四段目に立って『誰々を、誰々に交換』って口に出して言うの。そうすれば翌日、相手が本当に交換されてるんだって!」
里子は話ながらどんどん見を乗り出して最後には椅子から落っこちてしまいそうになった。
「でもね、一つだけちょっと違うのがあるんだよ」
「違うの?」
私は首をかしげて里子を見つめる。里子はとっておきの話をするような自信に満ちた表情を浮かべた。
「交換階段っていう噂、知ってる?」
「なにそれ? 交換階段?」
一年以上この学校に通っているけれど、聞いたことのない噂話だ。少し興味を持って聞く体制に入る。
「この学校は三階建てでしょう? だけど、屋上に出るための階段がある。そこに、放課後の四時四十四分に行くの。階段の、下から四段目に立って『誰々を、誰々に交換』って口に出して言うの。そうすれば翌日、相手が本当に交換されてるんだって!」
里子は話ながらどんどん見を乗り出して最後には椅子から落っこちてしまいそうになった。