迷宮階段
香は私と腕を組んで歩き出す。
チラリと麻衣へ視線を向けると、麻衣は一番最後尾を大人しくついてくる。
まるで今までの麻衣じゃないみたいだ。別人のようにおとなしい。
それを見ていると、やっぱり麻衣の人気は父親の存在が大きかったのだと理解できた。
休日の度に一万円もくれる父親だ。子供の気が大きくなっても当然のことかもしれない。
それから私達はゲームセンターへ向かって散々遊んだ。好きなキャラクターのぬいぐるみは三種類全部制覇できたし、大満足だ。
「真美ってUFOキャッチャー上手なんだね!」
「今度私にもやり方教えてね」
「もちろん、いいよ」
友人らの分までゲーム代を支払ってあげたけれど、まだまだお金には余裕がある。
今度はどこへ行こうかな。そう思いながらスマホで時間を確認してみると、午後五時半を過ぎたところだった。
チラリと麻衣へ視線を向けると、麻衣は一番最後尾を大人しくついてくる。
まるで今までの麻衣じゃないみたいだ。別人のようにおとなしい。
それを見ていると、やっぱり麻衣の人気は父親の存在が大きかったのだと理解できた。
休日の度に一万円もくれる父親だ。子供の気が大きくなっても当然のことかもしれない。
それから私達はゲームセンターへ向かって散々遊んだ。好きなキャラクターのぬいぐるみは三種類全部制覇できたし、大満足だ。
「真美ってUFOキャッチャー上手なんだね!」
「今度私にもやり方教えてね」
「もちろん、いいよ」
友人らの分までゲーム代を支払ってあげたけれど、まだまだお金には余裕がある。
今度はどこへ行こうかな。そう思いながらスマホで時間を確認してみると、午後五時半を過ぎたところだった。