迷宮階段
これからみんなはまだ楽しむんだろうな。どんな話をするんだろう。もし、私の陰口とか言われていたら嫌だなぁ。
香はきっとそんなことを考えている。それが手にとるように理解できた。
「また学校でね」
私は安心させるように香に声をかける。
香はようやく笑顔になって「うん。またね」と、手を振って家に向けて歩いていく。一人で帰る寂しさも、私はよく知っていた。
香の姿が見えなくなるまでみおくって、私は仕切り直しのように麻衣へ視線を向けた。
今日、麻衣はほとんど言葉を発していない。いつもみんなの後ろに隠れるように立って、楽しんでいるのかどうかもわからなかった。
「これからご飯行く? おごってあげるよ?」
私はそんな麻衣へ向けて微笑んだのだった。
香はきっとそんなことを考えている。それが手にとるように理解できた。
「また学校でね」
私は安心させるように香に声をかける。
香はようやく笑顔になって「うん。またね」と、手を振って家に向けて歩いていく。一人で帰る寂しさも、私はよく知っていた。
香の姿が見えなくなるまでみおくって、私は仕切り直しのように麻衣へ視線を向けた。
今日、麻衣はほとんど言葉を発していない。いつもみんなの後ろに隠れるように立って、楽しんでいるのかどうかもわからなかった。
「これからご飯行く? おごってあげるよ?」
私はそんな麻衣へ向けて微笑んだのだった。