迷宮階段
朝だと言うのに香がさっそく予定を聞いてきた。
「どうしようかなぁ? 美味しいものが食べたいよね」
「わかる!!」
香も涼子も一生懸命私のご機嫌を取ろうとして、私の言うことを否定しない。
麻衣は怖いくらいに大人しくていつもグループの端っこで話だけ聞いているような状態だった。
以前は麻衣の華やかさに憧れていたのに、父親が変わっただけでここまで人が変わってしまうなんて残念だった。
けれど、麻衣にもひとつだけ自信に繋がるものがあるらしい。それは……海人の存在だった。
麻衣の父親が交換された翌日から、麻衣は海人のことを大切にするようになっていたのだ。今まではあんなにぞんざいに扱っていたくせに。
「麻衣、今日の宿題してきたか?」
「うん。もちろん」
「どうしようかなぁ? 美味しいものが食べたいよね」
「わかる!!」
香も涼子も一生懸命私のご機嫌を取ろうとして、私の言うことを否定しない。
麻衣は怖いくらいに大人しくていつもグループの端っこで話だけ聞いているような状態だった。
以前は麻衣の華やかさに憧れていたのに、父親が変わっただけでここまで人が変わってしまうなんて残念だった。
けれど、麻衣にもひとつだけ自信に繋がるものがあるらしい。それは……海人の存在だった。
麻衣の父親が交換された翌日から、麻衣は海人のことを大切にするようになっていたのだ。今まではあんなにぞんざいに扱っていたくせに。
「麻衣、今日の宿題してきたか?」
「うん。もちろん」