《番外編》妹に彼氏を寝取られ傷心していた地味女の私がナンパしてきた年下イケメンと一夜を共にしたら、驚く程に甘い溺愛が待っていました
「今日一日安静にしてれば、明日は大丈夫そうだね」
「うん、百瀬くんのおかげだよ。ありがとう」
「いいって。早く元気になって欲しいから、今日も一日俺に任せてね」
「でも、百瀬くん、昨日もゆっくり出来てないでしょ? 今日はもう大丈夫だから、部屋でゆっくり休んで?」
ちょっと体調が戻るとすぐこれだ。
亜夢は本当に、人の事ばかりのお人好し。
まあ、そんなところも含めて好きなんだけど。
「部屋に戻ったって、亜夢が心配でゆっくりなんて出来ないよ。ここでゆっくりするから平気。ほら、亜夢はまだ寝てるの。あ、そうだ、朝は何食べる? ゼリーとかヨーグルトもあるよ。お粥とかうどんが良ければ作るから言ってね」
とにかく、まだ無理は禁物だからと俺は半ば強引にベッドに横たえようとすると、
「……百瀬くん、本当にありがとう」
俺の目を見つめ、お礼を口にする亜夢。
「お礼なんていいって。早く良くなってくれるのが一番嬉しいよ」
「……うん」
「…………」
「…………」
見つめあったまま、お互い無言になる。
多分、今俺たちは同じ事を考えてる。
そう思ったから、言葉にはせず――
「……っん……」
俺は優しく亜夢の唇を塞いでいく。
勿論、まだ無理はさせられないから、今日はキスだけ。
「……っ、ももせ、くん……駄目だよ……風邪、うつっちゃう……」
「平気だよ。別に、うつっても構わない。俺にうつして亜夢が元気になるなら、それでいいよ――」
「――っん、ふ……ぅ……」
亜夢の代わりになれるなら、風邪だってひいてもいい。
そしたら今度は、俺が亜夢に看病して貰えるしね。
「……熱、また上がってきちゃったかな?」
「……これは、多分、違う……」
「そお? でもやっぱりまだ無理は駄目だよね。ごめんね、無理させて。とにかく、今日も一日、俺を頼ってね?」
「……うん、お願いします、百瀬くん」
こういう時じゃなくても頼られるように、もっともっと、頼れる男にならなくちゃと思う、そんな休日だった。
-END-
※イラストはAI生成アプリで作成したイメージ画像です※
「うん、百瀬くんのおかげだよ。ありがとう」
「いいって。早く元気になって欲しいから、今日も一日俺に任せてね」
「でも、百瀬くん、昨日もゆっくり出来てないでしょ? 今日はもう大丈夫だから、部屋でゆっくり休んで?」
ちょっと体調が戻るとすぐこれだ。
亜夢は本当に、人の事ばかりのお人好し。
まあ、そんなところも含めて好きなんだけど。
「部屋に戻ったって、亜夢が心配でゆっくりなんて出来ないよ。ここでゆっくりするから平気。ほら、亜夢はまだ寝てるの。あ、そうだ、朝は何食べる? ゼリーとかヨーグルトもあるよ。お粥とかうどんが良ければ作るから言ってね」
とにかく、まだ無理は禁物だからと俺は半ば強引にベッドに横たえようとすると、
「……百瀬くん、本当にありがとう」
俺の目を見つめ、お礼を口にする亜夢。
「お礼なんていいって。早く良くなってくれるのが一番嬉しいよ」
「……うん」
「…………」
「…………」
見つめあったまま、お互い無言になる。
多分、今俺たちは同じ事を考えてる。
そう思ったから、言葉にはせず――
「……っん……」
俺は優しく亜夢の唇を塞いでいく。
勿論、まだ無理はさせられないから、今日はキスだけ。
「……っ、ももせ、くん……駄目だよ……風邪、うつっちゃう……」
「平気だよ。別に、うつっても構わない。俺にうつして亜夢が元気になるなら、それでいいよ――」
「――っん、ふ……ぅ……」
亜夢の代わりになれるなら、風邪だってひいてもいい。
そしたら今度は、俺が亜夢に看病して貰えるしね。
「……熱、また上がってきちゃったかな?」
「……これは、多分、違う……」
「そお? でもやっぱりまだ無理は駄目だよね。ごめんね、無理させて。とにかく、今日も一日、俺を頼ってね?」
「……うん、お願いします、百瀬くん」
こういう時じゃなくても頼られるように、もっともっと、頼れる男にならなくちゃと思う、そんな休日だった。
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※イラストはAI生成アプリで作成したイメージ画像です※