《番外編》妹に彼氏を寝取られ傷心していた地味女の私がナンパしてきた年下イケメンと一夜を共にしたら、驚く程に甘い溺愛が待っていました
照れてるキミが可愛くて…
「――あっそ、もういいよ。俺、帰るわ」
「あ、百瀬くん――」
怒った彼は、私の呼び掛けに答える事も、振り向く事もしないで部屋を出て行ってしまう。
(やっちゃった……)
今のは完全に、私が悪い。
彼に隠し事をしているから。
隠し事といっても別にやましい事じゃなくて、もうすぐ百瀬くんの誕生日だから、プレゼントを見られないよう、それを隠していただけ。
クローゼットにしまってあるんだけど、さっき私がそれを忘れて百瀬くんにクローゼットから物を取り出してと頼み、隠している事を思い出した私が急いで彼を止めた事が、事の発端。
勘の良い百瀬くんは私が何かを隠していると察し、それとなく聞いてきたもののどうしても言いたく無かった私は頑なにそれを拒んでいたら、百瀬くんが怒ってしまったのだ。
しかも、これはタイミングも悪かった。
職場で同僚が今彼にクローゼットにしまってあった元彼との思い出の品を見つけられて喧嘩になった……という話を百瀬くんとした後にあんな出来事があったから。
「……はぁ……。どうしよう。いっそプレゼントを隠してる事、教えちゃうべき?」
百瀬くんの誕生日は明後日で、その日は仕事の後に外でご飯を食べて、私の部屋でお祝いする事になっている。
プレゼントは手編みのセーターで、もうほぼほぼ完成間近。
ここまで隠してきたのだから、当日驚かせたい、そう思った私はとりあえず百瀬くんにメッセージを送り、『ごめんね』と謝ったのだけど、その日百瀬くんから返事が返ってくる事は無かった。
「あ、百瀬くん――」
怒った彼は、私の呼び掛けに答える事も、振り向く事もしないで部屋を出て行ってしまう。
(やっちゃった……)
今のは完全に、私が悪い。
彼に隠し事をしているから。
隠し事といっても別にやましい事じゃなくて、もうすぐ百瀬くんの誕生日だから、プレゼントを見られないよう、それを隠していただけ。
クローゼットにしまってあるんだけど、さっき私がそれを忘れて百瀬くんにクローゼットから物を取り出してと頼み、隠している事を思い出した私が急いで彼を止めた事が、事の発端。
勘の良い百瀬くんは私が何かを隠していると察し、それとなく聞いてきたもののどうしても言いたく無かった私は頑なにそれを拒んでいたら、百瀬くんが怒ってしまったのだ。
しかも、これはタイミングも悪かった。
職場で同僚が今彼にクローゼットにしまってあった元彼との思い出の品を見つけられて喧嘩になった……という話を百瀬くんとした後にあんな出来事があったから。
「……はぁ……。どうしよう。いっそプレゼントを隠してる事、教えちゃうべき?」
百瀬くんの誕生日は明後日で、その日は仕事の後に外でご飯を食べて、私の部屋でお祝いする事になっている。
プレゼントは手編みのセーターで、もうほぼほぼ完成間近。
ここまで隠してきたのだから、当日驚かせたい、そう思った私はとりあえず百瀬くんにメッセージを送り、『ごめんね』と謝ったのだけど、その日百瀬くんから返事が返ってくる事は無かった。