溺れるように愛して

「どうって?」
「いや、合コンだって。昼話しただろ」
「あー……」


ゴウコン……見知らぬ女性の次は見知らぬ女性経ちとパーティーですか。

そんな皮肉を込めたような思いが心を禍々しく占領していく。


関係ない、関係ない


自分にそう言い聞かせる事で何とか二人の会話をシャットアウトしていく。


「天音、じゃあね」「あ、うん」「真っ直ぐ帰るんだよ」「分かってるよ」


紗子とそんなやり取りをして、彼女の背中を見送って、机の中にあるノートをいくつか取り出しバッグに入れていく。

このまま帰って、とりあえずドラマとか見て――
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