月ノ蝶、赤縄を結ぶ
ルビーの指輪
立秋はとうに過ぎたというのに、太陽の光はさんさんと降り注いでいる。
ふと視線を落とすと、窓際の丸いローテーブルに置かれたグラスは汗をかいていた。氷も半分溶けている。
これじゃせっかく鴾に入れてもらったアイスティーが薄まってしまって美味しくない。
そんなことをのんびり考えているのは決して時間を持て余しているからじゃなくて、現実逃避をしてるから。
実は私は今、紅くんと暮らし始めてから一番の難局に立っている。
今日は8月13日。
そう、紅くんの誕生日の3日前だ。
誕生日にはプレゼントが付き物だというのに、私はまだ何も用意できていない。
もちろんこれにはちゃんとした理由がある。
まず1つ目は外出できないから。
別に禁止と言われたわけじゃないけど、紅くんがいないのに勝手に出かけるのは気が引ける。水族館デート終わりに襲撃されたときだって真っ先に私の心配していたし。
もし私が紅くんがいないときに襲われて怪我でもすれば、自責のあまり病んじゃうかもしれない。
そんなの絶対嫌。
ふと視線を落とすと、窓際の丸いローテーブルに置かれたグラスは汗をかいていた。氷も半分溶けている。
これじゃせっかく鴾に入れてもらったアイスティーが薄まってしまって美味しくない。
そんなことをのんびり考えているのは決して時間を持て余しているからじゃなくて、現実逃避をしてるから。
実は私は今、紅くんと暮らし始めてから一番の難局に立っている。
今日は8月13日。
そう、紅くんの誕生日の3日前だ。
誕生日にはプレゼントが付き物だというのに、私はまだ何も用意できていない。
もちろんこれにはちゃんとした理由がある。
まず1つ目は外出できないから。
別に禁止と言われたわけじゃないけど、紅くんがいないのに勝手に出かけるのは気が引ける。水族館デート終わりに襲撃されたときだって真っ先に私の心配していたし。
もし私が紅くんがいないときに襲われて怪我でもすれば、自責のあまり病んじゃうかもしれない。
そんなの絶対嫌。