月ノ蝶、赤縄を結ぶ
●最終章●
陽月同盟
紅くんが言っていた通り、月詠家本邸は以前住んでいた所よりも警備が厳重だった。
常に門には見張りがついているし、廊下には監視カメラがある。
だから月詠家以外の者は決して訪れないと思っていた。
でもなんと今日、初めてお客さんがやってきた。
「茜ちゃんやっほー」
「邪魔する」
「天ちゃんと蒼くん・・・!」
会議室で待っていると紅くんが二人を連れて入室してきた。
ガタッと立ち上がり三人のそばによる。
そんな私の肩を紅くんが抱いた。
「茜が天と仲良さげだったから一応連れてきたけど、嫌だったから追い返すよ」
「大丈夫。嫌じゃない」
ゆるゆると首を振ると腰まで伸びた髪が空を舞った。
それを見た2人がピシリと固まる。
「? どうしたの?」
「茜ちゃん、その髪色・・・」
「髪?」
そういえば私の髪色は珍しいんだっけ。
常に門には見張りがついているし、廊下には監視カメラがある。
だから月詠家以外の者は決して訪れないと思っていた。
でもなんと今日、初めてお客さんがやってきた。
「茜ちゃんやっほー」
「邪魔する」
「天ちゃんと蒼くん・・・!」
会議室で待っていると紅くんが二人を連れて入室してきた。
ガタッと立ち上がり三人のそばによる。
そんな私の肩を紅くんが抱いた。
「茜が天と仲良さげだったから一応連れてきたけど、嫌だったから追い返すよ」
「大丈夫。嫌じゃない」
ゆるゆると首を振ると腰まで伸びた髪が空を舞った。
それを見た2人がピシリと固まる。
「? どうしたの?」
「茜ちゃん、その髪色・・・」
「髪?」
そういえば私の髪色は珍しいんだっけ。